元朝秘史 蒼き美貴帝と白き雅(1)
ウラシル大陸内陸部の自然は厳しい
気候は寒冷で 冬は氷点下60℃くらいまで気温が下がる
雨はほとんど降らず 土地は痩せて作物は育たない
この地では古くから遊牧民族が厳しい自然と戦って暮らしており
強大な統一国家など生まれるべくもなかった。
遊牧民族はたびたび南の農耕民族の国に侵入し略奪を行ったので
農耕民族の帝國は 真里の長城 を築いて遊牧民族の侵入に備えた
そんなある年の2月26日 大平原の中で
後に世界を震撼とさせた1人の英雄が生誕した。
5歳になるころには屈強な大人を打ち負かすほどの強さを見せ
7歳のときには将軍として各地の部族を次々と征服していった
藤本美貴: いったいこの世界はどこまで続いているのか
佐紀: 世界はとても広うございます。
いくつもの国があり 海のむこうにも国があります。
藤本美貴: 海とはどのようなものか
雅: 満々と水をたたえ その上を船が行き来しております
藤本美貴: ぜひこの目で見てみたいものじゃな
それから10年 青魏の長安を占領すると この地に建国し 美貴帝 となった
これが歴史に名高い 2・26事件 であった。