ガヴォット第1番ホ長調第3楽章”B-mollの地下酒場”

第3楽章は遠調の変ロ短調で語る60年史 桃李もの言はねば、誰とともにか昔を語らん。

センチメンタル(岩崎宏美)


♪夢のようね今の私 幸せ
 あの日巡り会えたあなた 恋の芽ばえ
 ときめく胸をあなたに伝えたいの
 好きよ 好きよ 好きよ〜

1曲目の 二重唱(デュエット) や 2曲目 ロマンス の
続編ともいえるような内容で 
客観的な歌詞せありながら 好きよ〜 の連呼はしっかり入っている


♪ブルーの服を薔薇色に私は変えてみたの
 そんな気分よ 17才

 もしもあの日会えなければ 
 私は 恋の夢も知らぬままに生きていたわ

このあたりでは 南沙織麻丘めぐみのヒット曲の内容まで
ちゃっかり盛り込んでいるのが抜け目ないところだろうか
そして

♪ 好きよ 好きよ 好きよ〜

の連呼


こうなるとこのあとの2枚目のアルバムが楽しみだったのだが
これは大きく裏切られることになる

それはさておき

この3曲の歌詞に共通するのは



背景がない


それこそデビュー曲の歌詞のように

あなたと私しかいない


これって阿久悠が批判していた21世紀の歌詞と同じじゃない?


他の70年代の歌にはもっと社会が見える背景があったでしょ

♪都会では自殺する若者が増えている(井上陽水:傘がない)

♪窓の下には神田川 三畳一間の小さな下宿(かぐや姫:神田川) 


21世紀の歌に背景がないのはすべての人に共通する背景がもはや存在しないからだ
家族全員が1つのテレビを見ていた70年代と違い
それぞれが異なる精神社会の中に生きているから歌の作り手にも背景が見えないのだ